■どんな人を育て輩出したいか

　以下のような人を育て輩出したいと考えています。

　1)自分の考えていることを人に伝えることができる人

　2)自分だけでなく周りの人を生かせる人

　3)やさしさを持ち、誠実で確実で柔軟な活動ができる人

　説明:

　　何でもできるバランス型の人を育てたいということではありません。

　　偏りがあってまったく構わないと思っています。ただし、80%は好きなこと・得意なことに注力しするのは構わないと思いますが、20%くらいは他のことに関心を持って欲しいと思います。アーティストを目指すのであってもそれは同じだと考えます。画家であれば絵が描けるだけでなく、それを売り込む販売力、ファンを増やすための情報発信力、人を惹き付ける作品にするための知恵などが必要だと思います。販売など画商に任せてもいいんですが、丸投げはいけません。

　ワークライフバランスや心身の健康にも留意して欲しいと思います。友達や家族、恋人と過ごす時間はちゃんと確保するような人になってほしいと思います。

　それがいい仕事・活動にもつながってゆくと考えます。

りんごの木でもそうですが、幹の細い木には多くの枝は付かず、取れる果実の量もそれなりです。人も同じことで、幹を太くしてより多く枝をつけ、多くの果実を得るには、専門外のことに興味を持つ必要があると考えます。

例えばプログラマーならば、ずっと仕様書通りに書くだけの仕事を一生続け、新しい技術の取得も人に指示してもらっても定年まで過ごせる場合があるかもしれません。しかし、それは一流とはいえません。どうせやるなら自分で考えて動ける一流を目指してほしいと思います。

　誠実で確実で柔軟とはどういうことか説明したいと思います。

　誠実については単純に、まじめで(笑い飛ばせないような)うそをつかない、約束を守ることだと思います。誠実な人は他の人からの信頼を得ることができると思います。ゲームやIT業界はまだ60歳定年の場合が多いんですが、誠実な人は雇用の延長や一旦退職してからの取締役への抜擢など人より長く働ける場合が多いように思います。私の前いた会社でもそうなった人がいます。愚直なほど誠実な方でした。ちなみに高卒で転職組です。

　確実とは、一言でいえば「当たり前のことを当たり前にする」ということだと思います。夢や大目標は必要です。しかし、確実に達成できる短期の目標を立て日々コツコツと一歩一歩確実に前に進むこともまた必要だと考えます。

　魚のいないところに釣り糸を垂らしても釣れません。釣れるところに移動し、戦略・作戦を立てて、意欲が湧く確率で取り組みたいところです。

　柔軟な発想で人生の課題に取り組んで欲しいと思います。例えば、ゲーム業界に就職したいと思っても望みの会社で募集がなかったり受けても不採用になることがあると思います。そうした場合、安易に就職浪人したりニートになったりすることはあまりお勧めしません。ひとまずIT業界に進路を変えてプログラミングなどを経験し、いずれゲーム業界を目指すといった柔軟性も必要だと考えます。IT以外の会社でも経験が無駄になることはないと思います。創作活動ではどんな経験も生かすチャンスがあると思います。

　また、「経験は生かすものであり頼るものではない」と考えます。得意で使ったのある技術・ノウハウに固執のではなくて、ケースバイケースで柔軟に考え、その仕事・活動に適した自分にも顧客にもメリットのある新しい技術・ノウハウを活用できる人になって欲しいと考えます。経験は生かせる部分だけ部分活用してゆけばいいと考えます。

　こんな人を輩出したい(具体例):

　　・青森の雇用の創出や教育に貢献する人

　　・代表者など矢面に立つことをいとわない人

　　・人を育てる人

　　・特に創造性が必要とされる仕事(映画監督、各種クリエイター、アーティストなど)につく人

　　・世界レベルで活躍する人

　　・歴史に名を残す人

　　・社会貢献に関心がある人

　反対に「自分や身内のことしか考えない人」はできるだけ輩出したくないと考えています。